食物アレルギーの食物除去と治療薬

食物アレルギーでまず何よりも重視されるのは、食物除去です。これは、アレルギーを引き起こす原因である食物を摂取しないことです。原因食物を使用していない食事を摂取することを基本としています。ただしアレルギーの程度によっては、原因食物を調理した器具で調理した別食材が使用されている食事の摂取も避けるべきだとされる場合もあります。反対に症状が軽い人であれば、加熱などによって低アレルゲン化された食材であれば問題はないと判断されることもあります。ただしこれは自己判断で行うのは危険です。必ず、医師の診断、判断を仰ぐ必要があります。食物除去は、アレルギーの発症を予防すると言う面においてはとても効果的な療法です。しかし半面、成長期の児童においては食物除去によって栄養の偏りが生じることへの懸念がありますし、すべての人において食への楽しみが薄れてしまうことも考えられます。そのため食物除去を行いつつ、定期的に原因食物に対する耐性を調べ、その程度に応じて少しずつ、食物除去を減らしていくのも重要なことです。一方、出現する症状の治療に関しては薬物療法が主体となります。食物アレルギーは、発疹などの皮膚症状、喘鳴、喘息などの呼吸器症状、下痢や吐き気などの消化器症状など、出現する症状が広範囲であるのが特徴です。どの症状が強く出るのかによって使用する薬は異なり、これもやはり医師との相談が必要不可欠です。そして食物アレルギーで恐ろしいのはアナフィラキシーです。これは、先述した症状が同時にいくつも出現するもので、意識を失ってしまったり、呼吸が難しくなる場合もあります。この場合には、一刻も早い処置を行うことが求められます。その際に使用するのがアドレナリン自己注射です。アナフィラキシーによる自覚、または他覚症状が見られた場合には、これを使用することで症状を緩和することができます。

食物アレルギーの種類

食物アレルギーは、体に対して一切の病原性を持たない食物に対して、体の免疫機能が過剰に反応を示してしまうことで発生するものです。アレルギーとして抱えている人も多い花粉症の症状に比べると、下痢や腹痛、喘息やじんましんと言った、比較的程度の重い症状が出やすいのが特徴のひとつです。そして最も重い症状としてアナフィラキシーショックと呼ばれるものが出てくる場合もあり、これは意識消失や呼吸困難などを引き起こすため、処置が遅れると命の危険にもつながりかねない症状です。食物アレルギーの種類は、その原因になり得る食物の数だけ存在しています。では、どんな食物が原因になり得るのかと言うと、代表的なものとして鶏卵、牛乳、小麦粉、大豆を挙げることができます。この中で乳児の段階でアレルギーを起こしやすいのが鶏卵と牛乳です。乳児の場合、成長段階でアレルギーが消えていくこともあれば、成長してもそのままと言うこともあります。しかしこれ以外にも原因となる食物は多数、存在しています。そばやお米、ピーナッツや果物、牡蠣や甲殻類、お菓子やチョコレート、そしてアルコールまでもその一部としては挙げられます。果物に関しては、アレルギーを引き起こす原因物質であるアレルゲンが、花粉症のそれと似ていると言う特徴があります。そのため花粉症の人でも、特定の果物に関しては注意が求められることもあります。そしてお菓子と言うと漠然としてわかりにくいかもしれませんが、これはその製造過程の中で使用されている油が体に合わないと言うケースが多いようです。チョコレートの場合はカカオですから、カカオが微量でも含まれているお菓子全般への注意が必要となります。食物アレルギーは、大人になってから急に発症すると言うことも決して珍しくはありません。ですから一度は、病院で検査を受け調べておくと安心です。